酒の新茶屋 〜よくある質問FAQ集〜
酒の新茶屋の看板娘「のれんちゃん」と先輩看板狸の「雪之丞」による日本酒Ｑ＆Ａです。
Ｑ．日本酒の賞味期限はどれくらいなの？
雪之丞せんぱい！
キッチンから古いお酒が出てきたんで酒(しゅ)けど、コレってまだ呑めま酒(しゅ)かね？
どれどれ？日本酒の賞味期限は通常１年間といわれているから、これは大丈夫だノも。
けれども、保管状態や製造方法でも違ってくるから一概には言えないんだノも。
例えば「熟成酒」「古酒」なんかは、あえて製造から年月を重ねて旨さが加わるお酒もあるし、通常の１年間というのは、蔵から出荷されてから適切な管理状態で保管された場合に限りるノも。生酒などは必ず要冷蔵でなるべく早めに飲むことをお薦めするノも。
Ｑ．日本酒の保存方法はどうしたら良いの？
じゃあ、このお酒は生酒じゃないから、もう少しとっておいても大丈夫で酒ね。
でも、雪之丞せんぱい。日本酒の保存方法ってどうしたらイイんで酒かね？
日本酒にとっての三つの大敵は「光・温度・振動」なんだノも。
この大敵を妨げれば日本酒は一年以上でも長期保存が可能なんだノも。
まず「光」から守るためには暗い所へ保存するノも。生酒なら必ず冷蔵庫へ。それ以外なら、すぐに飲まないお酒はできるだけ新聞紙などでくるんでおいた方がいいノも。
「温度」は、急激な温度変化の無い所だノも。昔だったら土蔵などが最高なんだけど、今は床下貯蔵庫などがあったらソコへ入れた方がいいノもね。陽当りの悪い押入れのスミなども案外良い場所だノも。ただし、しまい忘れに注意するノもな〜。
あとは「振動」。お酒は水分だから「振動」によって中身が撹拌されやすいんだノも。不用意な振動は控た方がいいノも。だから、頻繁にドアを開け閉めする冷蔵庫の中に長期間放置するのもあまり感心しないノもな〜。ただし、モーツアルトなどのクラシックなどの心地よい振動はお酒にも心地よいようだノも。
Ｑ．甘口・辛口はどうしたらわかるの？
そうそう、雪之丞せんぱい！私、最近、辛口のお酒が好きなんで酒。
けど、ラベルを見ても辛口のお酒なのか甘口のお酒なのかわからなくて…どこを見たらわかりま酒かね？
甘口・辛口の基準は酒造用語で「日本酒度」というものでわかるんだノも。
「日本酒造±０」を境に＋の数が多いほど辛口のお酒になり、−の数が多くなるほど甘口のお酒になるんだノも。
と言っても、お酒のラベル表示にすべて書いてあるわけではないので自分で事前に目当てのお酒があるなら、インターネットなどでお酒の名前を検索して調べておくのがいいノもな〜。
ただし、甘口辛口は日本酒度だけの基準では測れないものがあるノも。
それは酸度やアミノ酸度が関係してるノも。お酒のタイプなど、いろいろな要素で同じ日本酒度でも印象はかなり変わってくるノも。日本酒度が極端に多い数字のお酒でなければ甘口辛口にこだわらずに、いろいろ自分で試してみて自分の好みのお酒に出会えたら、さらに日本酒の楽しみの幅が広がってくると思うノも。
Ｑ．純米酒とそうでないお酒は何が違うの？
あれ？雪之丞せんぱい！
ラベルを見ていたら同じ銘柄の吟醸酒なのに「純米」と書いてあるのと、書いていないのがあるんで酒けど…この違いって何で酒か？
それはだノも。「醸造用アルコール」を添加しているか、していないかの違いだノも。日本酒の原材料の表示に「米・米麹」とだけ書かれているのが「純米酒」で、「米・米麹・醸造用アルコール」とあるのは「純米酒」ではないノも。
日本酒は古来から、米と米麹と水だけで造られた、いわゆる「純米酒」だけだったんだノも。
だから「醸造用アルコールを添加」と聞くとあまりよくないイメージがあるノもが、それは戦中戦後のコメ不足の時代に醸造用アルコールを添加することで、お酒の量を増やした経緯があったからなんだノも。
でも、それ以降アルコール添加のお酒の品質向上が進み、添加することで、お酒がすっきりとまとまりの良い味になるとも言われているんだノも。
実際に、蔵の最高のお酒を出品する鑑評会などの出品酒としては「醸造用アルコール添加」のお酒が主流になっているノも。
「純米酒」はその名の通り米の旨味がたっぷりと味わえることから、逆に「純米酒」しか飲まないというファンや「純米酒」だけしか造らないというこだわりの酒蔵もあるノも。
Ｑ．ギフトに日本酒を使いたいのですが選び方がわからない。
そうだ！雪之丞せんぱい！
贈答用の日本酒を選びたいんで酒けど、相手がどんなお酒が好きかわからないんで酒。 高いお酒がイイで酒かね〜？
う〜ん･･･贈り先様の好みがわからない場合は特に難しいノもな〜。
そういう場合は酒販店にご自分のご予算と贈る理由を伝えてみるといいノも。より適切なお酒選びがしてもらえるノも。
ギフトの場合は、ただ高いお酒を贈れば喜ばれるとも限らないノも。
例えば、毎日晩酌党なら高級酒より一升瓶が実用的で喜ばれるし、かなりお酒に詳しくて色々なお酒を飲んでいる方なら地方の限定酒など入手しにくいお酒などとかが良いかもしれないノも。
贈り先様の情報が多いほど適切なアドバイスでお酒選びをしてくれるノもから、酒販店に気軽に相談してみるのがいいノもね。
